「E30の反逆」の第6弾、ジャーマン記事 2009年1月の改訂版です。

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皆さん、こんにちは。

寒いですねぇ、正直最近の夜の寒さは身に染みますが、旧車に取っては調子が良くなるシーズンなので張り切ってE30をいじっていきましょう!!

今回はオリジナルマフラーの製作について紹介させていただきます。

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現在、このE30用にオリジナルマフラーの試作品を3種類ほど製作中です。

E30のマフラーは、車両本体の現存数が少ないせいもあり、種類が無く選ぶことが出来ない状況です。

しかも、前期用設定しか無いがほとんどで、加工が少なからず必要な物ばかり・・・

「音質」についても、BMWというか・・・E30らしさが出ていない気がします。

それならばE30愛を持つオーナー様のため、つたえファクトリーが一肌脱ぎますか!!って乗りで、オリジナル製作しちゃうことになりました。

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今回、3種類テスト製作するには訳があります。

これは排気音を研究するためで、なるべく「乾いた音質」を出すため構造や大きさなどを変化させた物を製作する必要があった為です。

しかも、エキマニや触媒などは純正を使い、なるべくリヤタイコ部のみで「乾いた音質」を目指しています。

製作に関しては、マフラー製作を専門に取り扱う協力会社さんにアドバイスを頂きながら目標の「音質」に近づける事にしました。

そのテスト内容は、作りながら紹介をして行こうと思います。

実際のラインナップ予定は、「スポーツタイプ」、「ノーマルを遵守したタイプ」の2種類になる予定です。

今回は、試作1号の「ノーマルを遵守したタイプ」を紹介します。

まずは外観。

手作りで作成した感じを十分にだす為、ステンレス素材を採用して接合部はこだわりのティグ溶接としています。

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テール出口は、「ネオヒストリックカー」らしいストレートの輪切りデュアルテールにしました。

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構造に関しては純正の排気効率がかなり高性能なので、中間パイプは純正と同じパイプ径にし、(量産時には曲げ加工のパイプにします、今回は試作なので溶接付けです。)タイコ部分に至っては純正と構造が異なるので排圧を同じにする為に要領を大きくしてみました。

タイコの中身はパンチングを施した2本のパイプにグラスウールを巻き付け残りのスペースには消音剤を詰め込みます。

これはスポーツマフラーにもっとも多く見られる作成方法です、大量生産物との違いとしてはタイコの要領が大きい所にあります。

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出来上がったマフラーを取付け、早速試運転です。

アイドリングでは若干純正より静かですが、高回転時には割と気持ちの良い「音」です。

トルクも損なわず走りやすくなっています。

仕上がり方としては、開発コンセプトの狙いと大体一致しています。

E30をこよなく愛する方には、かなり良い感じで仕上げることが出来ました!!

12月にはこの試作1号をBMW325でテストをしてみます。

今回は、試作品1号の製作紹介でした。

次回は高速テストなどを行ったインプレッションと、試作2号の紹介をしたいと思っています。

それでは皆さん、次回またこのコーナーでお会いしましょう。